基本、過去に振り返って考えたり、
悩んだりする人間ではない私にとって、
「引退日記」
はいかにも無理難題でした。
それに、国語なんて捨ててきた人生。
文章で、想いを書き表すなんて。
でも、4年間お世話になった京都大学体育会水泳部という空間を後にする前に、
先輩方と同じように記録を残すことが、最後の責任だから、と思って。
つたない言葉で、下手な文章で、何も伝わらないかもしれませんが。
では。
ありがとう。ごめんなさい
人生で一番大事にしようと決めている、2つの言葉。
先延ばしにしてはいけない、言い過ぎ!ぐらいがちょうどいい言葉たち。
これは何度も、時に突然、今までのすべてを捨て新しい環境での生活を強いられた経験から学んだことで、自分の中での約束でもあります。
だから、引退日記はここから始まります。
〈ありがとう〉
家族のみんなー
小さい頃から、いろんな経験をさせてくれて、
自分の決めた道を一緒に歩んでくれて、
自分の限界が見えない私を時に引き留めてくれて、
ありがとう。
大切な人に、「家族、仲良いね」って言われるのが、嬉しくて誇らしくて。
家族のこと外で話してるって知らんやろうから、こんなことも知らんと思うけど、、
元気いっぱい常に全力のみんなが一生の宝物です。
これからも5人で笑顔、咲かせましょう!
OB・OGの皆様
直接関わることのできた先輩方をはじめとする皆様の応援、サポートがあってこその京都大学体育会水泳部です。
先輩方の大きな背中を見て、目標を持ち続けることができました。
心から、感謝申し上げます。
フレンズー
ずっとずっと、応援してくれてありがとう。
ずっとずっと、味方でいてくれてありがとう。
しんどい時、絶対に自分からは相談できない、弱音は言わない私のそんなところまで
理解して、
様子見つつ話を聞いてくれて、
どれほど助かったことか。
みんながいたから、ここまで来れました。
やっと、やっと、ここまで来ました。
たくさん心配かけたと思うけど、
次は私がみんなを支えます
(みんなはもう十分支えてもらってるって言ってくれるけど!!!)
いっぱい遊びましょう!
Last but not least
「総乱舞」のみんな
学びのある、思い出に残る4年間を過ごせたと、心から思います。
ありがとうございました。
周りの人が笑顔でいることが一番の幸せ。
そう信じてる私にとって、みんなが楽しそうに部活に取り組んでいるのを見ているだけで、
嬉しかったです。もちろん、楽しいことばっかりじゃないけど。
全員がいてこその部活。
選手、マネージャー、トレーナー、みんなが部活を作り上げている大切な1人。
「選手がいなかったらマネできないんで」とか、遠慮でも、言わずに胸張って欲しいなって、
思います。だって、たしかにそうかもしれないけど、マネいなければ次につなげ、成長のきっかけが見つけられないし、トレーナーがいなければ練習の成果を結果に繋げることはできないと思います。お互い様ってやつ。
無限の可能性、無限の選択肢がある大学生という人生一度きりの期間に、
京大水泳部を選び、
ここまで支えてくれて、ありがとうございました。
本当に、本当であれば支えるべき立場なのに、
常にみんなに助けられていました。
心からの感謝を。
Thank you, from the bottom of my heart.
〈ごめんなさい〉
せっかくの引退日記、ここが長くてもな、と思うので。
思うこと、たくさんありますが短く。
みんなが知ってるここ2年くらいは実習で半分以上練習や試合に参加できず、
たくさん迷惑をかけたと思います。
ごめんなさい。
練習に行けてないのに、申し訳ない。
と、やりたかったことも、やるべきだったことも、
どうしたらいいかわからず、、、
結局あまりできてなかったな、と思うこと、たくさんあります。
本当に申し訳なかったなとおもいます。
ごめんね。
ここで今までを振り返って、悩んだこととか、思い出に残っていることとか、
書くのが道筋だと思うのですが、
今まで悩んできたことを書いて何かが変わるわけでもないし、
それがなくなるわけでもない。
頑張ったことを書くことで自分の中での価値が変わるわけでもないし、、、
なんか自分らしくない。
そもそも、言葉に表せないこともあるし、、、笑
「知らない」ままで、いい。
みんな、それぞれ陰で悩んでいて、苦しんでいて、努力していて、
周りから見たら小さいことでも心の底から喜んでいることがあって、
それがなんかいいな、って、
そこがみんなの良さ、輝きに繋がっているんだろうなって信じているので。
この4年間、たくさん悩んだし、たくさん頑張った。
ここまでこれた自分、えらい!
それでいいかなって。
絶対にこの時間が、いつか力になると信じて、前を向くことに決めたから、
4年間の振り返りはせず、
(ほんとうにどうしたらいいかわからないとき、何も参考にならないとは思いますが、
自分の経験を話すことはできるので聞いてください。元気づけることぐらいしかできませんが、、)
最後に1つだけ、大切にしている考え方を残して終わります。
――――――――――――――――
Stars can’t shine without darkness.
闇なくして星は輝かない
――――――――――――――――
私が、心に留めている言葉です。
スタッフをはじめとするいわゆる「裏方」の、結果には決して見えない努力があってこそ、選手は輝ける、
的な意味で使われることが多く、これももちろんそうだと思っています。
今のオリンピックでもそうですが、テレビで輝いている選手の裏には数え切れないほどのサポートがあって、オリンピックに出られなかった選手もいて。
自分たちの目に届くのはごく一部だけだけど、世界は決してそれだけじゃない。
目に見えないところでの、陰での力があってこそだから、その「陰」を構成する人も自信を持っていいの、って。
だって、いなければ「星」は輝かない。昼間には、星空見えないし。
もっと大事にしているのが、自分軸の中での考え方です。
人生、山あり谷ありというように、しんどい時も、これ以上なく楽しい時もあると思います。
今がどちらの位相なのかは、それぞれあると思いますが、
楽しくて幸せな時間は、悩み、苦しんだ時間があるからこそ楽しいんだと思います。
毎回試合でベストを出すのより、ずっと思うようなレースが出来ずに、やっとベストが出た選手の笑顔がとびっきり輝いているのも、しんどい時があったからこそ。
だから、今、先が見えなくて悩んでいる人は、いつか、必ず輝けるときが来ると信じて、ゆっくり自分なりに前に進んでほしいなと思います。
しんどい時は、休憩だってすればいい。それぞれにペースがあるのは当たり前。
無理だけはせずに!
水泳だけじゃなく、普通に人生歩む中で、このマインドセットがあれば無敵です。
私が保証します。
本当にありがとうございました。
ふがいない先輩だったと思いますが、ここでの経験は他にはかえられない、奇跡だったと思います。
今後、みんなが笑顔で毎日を送れますように。
京都大学体育会水泳部 森花来未
2020-2021 努来勝
2021-2022 全進
2022-2023 青炎
2023-2024 総乱舞
1. ファー