お疲れ様です。
4回池内、あいうえお順にて引退日記トップバッターです。
例年に習って章立てしていきます。
①水泳との向き合い方
②最上回として、女子主将として
③後輩へ
自己語りなうえ、過去最強の迷走をしそうですが、しばしお付き合いください笑
①水泳との向き合い方
ブランクも大学受験半年+コロナの半年くらい。
選手コースにもいました。当時は毎日6000mオーバー泳いで、合宿では3時間×2部練+陸トレでしごかれ、コーチ怖すぎてペナルティにおびえながら半泣きになりながら泳いでいました。
京大水泳部、特に女子の中では競泳歴は長い方だと思います
でも、全く速くはなれませんでした。
ほんまに自分には才能がないなって。そう思わざるを得ませんでした。
自分よりもずっと速くて競泳の才能がある同期や先輩、スクールの幼馴染がどんどん競泳から引退し、マネージャーになったり他の種目を始めたりする選択をとる中で、
どう考えたって才能がない自分が、競泳にしがみ続ける意味なんてないんじゃないか。
大学でも競泳を続けるか悩んで悩んで。
ひなたからありがたいことにLINEで入部を誘われても、「自分なんかが競泳やっても…」っていう速さに対する劣等感から、入部を決めきれずにいました。
だから、
「続けることも才能だ」
この言葉を母からかけられたとき、これだけが自分が「遅い」っていう劣等感と折り合いをつけて競泳を続けられる、唯一の道だ、って思いました。
どんなに遅くても、どんなに伸び率が悪くても、
どんなに才能の無さを痛感して劣等感まみれになっても、
でも、やっぱり私は水泳が、泳ぐことが大好きで、
その気持ちを諦められなかった。
そんなん競泳じゃない、甘えや!って馬鹿にされるかな。失笑されるかな。
でも、それでも、
「続けることも才能」
そう言い聞かせて、遅くても自分が競泳を続けている意味はあるんだって信じて、
間違ってなかった。
心の底からそう思います。
やって、長い長い長すぎる不調な時期を超えて出せたベストが、人よりも頻度が低いベストが死ぬほど嬉しかったもん。
②女子主将、最上回生として
正直、ラストイヤーは本当に苦しかったです(笑)
上の代からも、下の代からも自分たちの代が心配されているのは気づいていて。
最悪の世代になることだけは回避したい、やから、
「報連相しっかりせな、後輩を困らせてはダメや、変な負担をかけることは避けないと。」
「女子主将なんやから、周りを見なあかん、声かけしなあかん」
「最上回なんやから、後輩の指導をせなあかん、注意しなあかん、遅刻とか無断欠席とか流れに任せてなーなーにしたらあかん」
チームを作っていくために、頑張らなあかんのに、上回生としてしっかりせなあかんのに、死ぬほど自覚してるのに、できない。
どんどん下がっていく出席率や薄々と感じる後輩からの不満。
陰で起きるトラブル、負担が増えてしんどそうなマネ。
悪くなっていく一方のチームの雰囲気。
自分が、前女子主将 光彩先輩のように、練習で盛り上げて、声掛けもたくさんできて、注意もメンタルケアもしっかり出来たら、こんなことにはならないのかな、って。
樹香先輩のように、圧倒的安心感をもたらす包容力があったら、広い視野があったら、もっと上手くコミュニケーション取って、後輩女子を困らせへんのかな、って。
自分の女子主将としての器の小ささを、力量のなさをひしひしと感じて。
冬期公認がしんどさのピークでした。
同期で一悶着あったのもこの時期かな(笑)
冬期公認は自分のレースに全く集中できませんでした。
自分は何をやっている??
自分が変に苦しんで自滅して陰気臭い空気をだすことによって、ひなたにだって悪い影響与えてる。
こんな自分には誰もついてこん。
チームのためって変な方向で頑張ろうとして、自分がチームの雰囲気悪くしてるんや。
結局、競泳は結果がすべてなんやから。
結果を出せない奴が、速くなることを二の次にしてしまっている奴が、ごちゃごちゃ言ったってなにも響かんわ。
ただでさえ自分は泳力のない、名ばかりの女子主将なんやから。
雄登さん(6)の言葉
水泳を楽しみたいなら結果を出すしかありません。
馴れ合いだけの楽しさはいつか限界が来て虚しさだけが残ります。
僕たちは結果を出すことでしか報われない。
を思い出したのはこの時期でした。
以降、私は女子主将として「頑張る」ことは諦めました。
できない自分を責めることをやめました。
チームを引っ張ることも、発言することも、チームを考えることも
裕一朗、優二郎、潤、来未。自分より人間として器のでかい人らに任せたらいいやって。
できない自分が無理して出しゃばらんでもいいわって。
自分が速くなることを一番に考えよう
上回生らしさも、女子主将らしさも自分のできる範囲でいいやん。
まずは、速くなることへの欲を取り戻さな。速くなることを諦めた自分じゃ何も語れない。
女子主将っていう責任感に押しつぶされて、頑張る方向性を誤るな!!って。
これでよかったのかはわかりません。the 自己中 the無責任であるとも思います。
でも私の選択として、間違ってなかったと思いたい。
そうやって、冬場、不安で不安でしかなかった対抗戦。
このトラブルだらけのバラバラなチームで闘っていけるのか。
若干、後輩から愛想をつかされつつある私たちの代は、後輩たちからの信頼を取り戻して、チームを引っ張って一丸となって闘えるのか。
やから、関国が終わったとき、涙が出てきました。
チームの雰囲気、まとまりあるやん、熱をもってチーム一丸となって闘えてるやん。
みんなで全員のレース応援できてるやん。
ラストイヤーバイアスかかってるかもしれへんけど、どの代にも劣らない、いいチームになったやん。
ほんまに嬉しかった。ほんまにほっっっっとした。
最悪の世代にはならんかった、
ほんまにほんまにほんまに、よかった、
何も最初から、完璧なチームであろうと、上回生としての態度を示そうとする必要はなかったんだなと思います。
新しいチームなんやから、みんなが初めて最上回になるんやから、最初はできないことばかりで、自覚が薄くて、粗が目立って後輩に迷惑かけてしまうのも仕方ない。
チームには定型はなくて、試行錯誤しながらやっていくんやから、トラブルが起こるのも、衝突するのも、不満がでてくるのも当たり前。
苦心惨憺しながら、
チームで起こったこと全てを礎に、
上回生としての自覚も態度も徐々に養っていけばいいんや。
チームだって、
最上回だけが頑張らないといけない訳じゃなくて。
最初からいい雰囲気でないといけない訳でもなくて。
後輩たちの力を借りながら、声を大切にしながら、
みんなで鼓舞しあい、支え合い、
よりよいチームに「みんな」で「育てて」いけばいいんやって。
今のチームがあるのは、
上回生に愛想をつかさずに、ずっっっと一緒に戦って支えてくれた下回生のおかげです。
ほんまにほんまにありがとう!!!